転職成功事例
法務転職成功事例 「法務部に戻りたい」夢を叶えた営業マンのストーリー
- 目次
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1. ある日突然の営業への異動
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2. 一人で悩んでいても、何も解決しない
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3. 自分でも気が付かなかった「夢、目標、野望」
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4. スケジュールを工夫することで面接の負担を大幅にカット
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5. 「法務部に転職したい」と悩んでいる方へのアドバイス
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法務部以外から法務部に転職をすることは難しいのでしょうか?一般的に、法務部では企業法務に関する実務経験が求められるため、即戦力となる現役の法務部員が優遇されます。しかし、現職が法務部以外の人であっても、法務部に転職するチャンスは十分にあります。
それでは、法務部以外から法務部に転職するためにはどうしたら良いのでしょうか?今回は、営業部から法務部への転職に成功した29才の男性のストーリーを紹介します。法務部以外から法務部への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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1. ある日突然の営業への異動
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私は、旧帝大の法学部を卒業後、大手外資金融に就職しました。東京本社の法務部に配属され、契約書の作成やレビュー、社内法律相談対応や訴訟対応、社内法律研修などの業務を担当しました。法務の仕事は専門性が高く、大きなやりがいを感じていました。しかし、法務部に勤務して5年以上が経った頃、突然営業部への異動を命じられました。勤務先も東京本社から地方支店に変わり、仕事内容や職場環境がガラリと変わりました。
営業の仕事は法務とは異なるやりがいがあり、職場の人間関係にも恵まれていたので、大きな不満はありませんでした。しかし、「法務のスペシャリストになりたい」という思いを捨て去ることができず、「早く法務部に戻りたい」と考えていました。人事や上司にそれとなく相談したものの、「そのうち戻れるかもしれないし、戻れないかもしれない」という返答でした。このため、次第に転職を意識するようになりました。
また、転職を考えたもう一つの理由として、「国際法務がやりたい」という思いがありました。私は学生時代から英語が得意で、「外資系に就職したからには、国際法務を中心に担当したい」と希望していましたが、実際に就職してみると、国際法務の数自体が少なく、国際法務を担当できる人は限られていました。このため、「今の会社の法務部に戻っても、英語を使った案件を担当することは無理だろう」という思いがありました。
以上の2つの理由により、次第に転職への思いが強くなりました。しかし、私は東京から遠く離れた地方に住んでいたので、転職の情報が極端に少なく、インターネット上の情報だけでは不安がありました。また、「営業から法務への転職は難しいかもしれない」という不安もありました。そこで、法務分野に強い専門エージェントを利用しようと考え、C&Rリーガル・エージェンシー社に登録しました。
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2. 一人で悩んでいても、何も解決しない
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転職エージェントとの面談は、Web会議システムを使って行いました。まず私の経歴を詳しくお伝えしたうえで、転職を考えている理由について説明しました。私が一番気になっていたのは、「営業から法務に転職できるのか」ということだったので、恐る恐る質問しました。すると、「確かに、現職の法務部員を欲しがる企業が多いのですが、法務部を離れてまだ1年しか経っていないので、今なら即戦力として売り込むことができますよ」というアドバイスをもらいました。さらに、「法務実務経験が6年近くもあり、法学部で学んだ基礎知識もお持ちなので、法務部から内定をもらえるチャンスは十分にありますよ」と励ましてもらい、すっかり安心しました。
実は、転職エージェントに相談する前は、「まだ1年しか営業の経験が無いので、もう少し営業の経験を積んでから法務に戻った方が良いのだろうか」という迷いがありました。しかし、転職エージェントの話によると、法務を離れている期間が長くなればなるほど、法務即戦力として売り込むことが難しくなるため、法務に戻ることが難しくなるということでした。転職エージェントに相談せずに一人で悩んでいたら、法務に戻るタイミングを逃していたかもしれません。このことからも、思い切って転職エージェントに相談して良かったと思います。転職に悩んでいる方は、お早めに転職エージェントに相談することをお勧めします。
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3. 自分でも気が付かなかった「夢、目標、野望」
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転職エージェントは、私の希望についても丁寧に質問してくれました。面談前は、「とにかく法務に戻りたい」ということしか考えていなかったのですが、転職エージェントの質問に答えていくうちに、「以前のように東京本社で勤務したい」「大規模な国際法務を扱っている企業で働きたい」「英語スキルを生かして国際法務を担当したい」「法務部員としての専門性を身につけるために、業務が細分化されている大規模な法務部に身を置きたい」など、たくさんの希望があることが分かりました。
一方で、金融業界に未練は無かったので、転職先の業種や業界についてのこだわりはありませんでした。年収についても、「今より下がらなければ良い」という程度で、特に希望はありませんでした。
このように、自分では気が付かなかった夢や目標を見つけることができたため、転職の方向性も定まりました。「海外案件を数多く取り扱う大手企業の法務部」「業界や業種、年収にはこだわらない」という方向性で、応募先を探すことになりました。
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4. スケジュールを工夫することで面接の負担を大幅にカット
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初回の面談から数日も経たないうちに、転職エージェントがいくつかの求人を紹介してくれました。私は初めての転職活動であったため、「この中から何社選べば良いのだろうか」「同時に応募するのか、順番に応募していくのか」など、分からないことだらけでした。転職エージェントに質問すると、「複数の業界にわたって4〜5社ほど選んでください。同時に4〜5社応募して、2〜3社から内定をもらえれば、ご自身で比較検討して転職先を選ぶことができますよ」と言われました。このように、自分ひとりで調べると時間がかかることも、転職エージェントに尋ねるとさくさくと答えてくれます。「スピーディーに転職活動が進む」ということは、転職エージェントを利用する大きなメリットだと思います。
また、私は東京まで飛行機で2時間ほどかかる地方に住んでいたので、面接のために上京することがネックとなっていました。しかし、転職エージェントが面接のスケジュールを集中的に詰めてくれたので、東京との往復は最低限で済みました。ある程度の時間とお金がかかることは覚悟していたのですが、私の予想よりもはるかに少ないコストで済みました。自分ひとりでは企業側と面接日程について交渉することは難しいと思うので、地方在住の人や、現職が忙しくて面接日程が組みにくい人は、転職エージェントに相談すると良いと思います。
面接はいずれもとんとん拍子に進み、最終的に大手メーカーの法務部から内定をもらうことができました。金融からメーカーへと大きく業界が変わるので、「今までの実務経験が生かせるのだろうか」という不安は若干ありましたが、転職エージェントから「異業種に挑戦するなら、柔軟性のある20代のうちがチャンスですよ」と後押ししてもらい、決断することができました。結果として、当初に希望していた条件である「東京本社で働きたい」「国際案件を担当したい」「大規模な法務部で働きたい」などを全て満たすポストに転職することができて満足しています。
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5. 「法務部に転職したい」と悩んでいる方へのアドバイス
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法務部の中途採用では、現役の法務部員が好まれやすいです。しかし、現職が法務部でない方であっても、チャンスは十分にあります。私のように法務部での実務経験をアピールする方法もありますし、法学部やロースクールで身につけた法的素養をアピールする方法もありますし、法律系の資格を取ってアピールする方法もあります。
いずれにしろ、各自のキャリアに合わせた戦略を立てることが重要です。どのような戦略を立てたら良いのか分からないという人は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。特に、現職が法務部以外の人は、応募先の法務部に合わせて戦略を工夫する必要があるので、法務分野に強い専門エージェントを選ぶことがお勧めです。
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記事提供ライター
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元弁護士 ライター
東京大学卒業後、2009年に司法試験に合格。弁護士として知的財産業務、企業取引等のビジネス関連の業務を扱う。現在は海外に在住し、法律関連の執筆や講演を行う。
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